『ハーリー君のバレンタイン』
今日はバレンタインデー、女の子が好きな人にチョコを渡して告白できる日
そんな日に、いつもよりそわそわしてる少年が
そう、彼の名はマキビ・ハリ、「ハリー」の愛称で親ししまれてる
ナデシコクルーの1人だ
彼がそわそわしている理由は・・・・懸命な読者ならおわかりでしょう
そう、ハーリー君が好きなホシノ・ルリ少佐からチョコが
貰えるのか?と言うことに悩んで、さっきからそわそわしているのです
「あ〜艦長からチョコもらえるかな〜、もし好きだって言われたら
どうしよう、えへへ・・・・・でも、貰えなかったら・・・・」
ハーリー君が1人で想像しながらニヤけたり、暗くなったり
している所に沢山のチョコを持った男が
「よっ、ハーリー、何1人でニヤけたりしてんだ?」
「わ、わ、わっ、サ、サブロウタさん!?」
想像の途中でいきなり話しかけられて、びっくりするハーリー
ふと、サブロウタが持っているものに気がつき
「それ、みんなチョコレートですか?」
と聞いてみる
「ああ、そうだぜ、いや〜俺ってモテモテだから」
沢山のチョコをみてうらやましいと思いながらも
聞いてみた
「サ、サブロウタさん?」
「あ?」
「あ、あの〜か、か、艦長からチョコ貰いました?」
一瞬、意味が分からなかったがサブロウタはその意味を
すぐ理解した
「ハハーン、そう言うことね、心配するなハーリー」
「え?」
「俺は艦長から貰ってないよ」
「そ、そうなんですか!」
なぜか安心するハーリー
「クックック・・・それでさっきからうわの空だったわけだね、マキビ少尉、
艦長から貰えるか心配なわけだ」
「サ、サブロウタさん、僕は別にそんなんじゃ、ちょっと気になった・・・・」
サブロウタに図星をつかれ赤くなって否定する
「いいね〜恋せよ男子ってね、乙女だったかな?まあいいや、頑張れや、ハーリー」
そう言い残しサブロウタは自室に戻って行った
1人残ったハーリーは待つのはやめて、艦長に会いにいこうと決心し
ブリッジを後にした
ブリッジ前の廊下でルリが厨房にいることを聞き、早速厨房に向かった
「厨房ってことは、もしかしてチョコ作ってるのかな?」
そう思うとわくわくするハーリー、自分が貰えるとは限らないのにね
しかし、厨房にはルリはいなかった
どうやらすれ違いらしい、その後もいろんな所に行ったが
すべてすれ違いなルリとハーリー
「はぁ〜」
捜すのも疲れ、自室に戻りベットに寝転ぶハーリー
「なんで会えないのかな?チョコ貰えないのかな〜・・・」
などと考えてるうちに、眠りに落ちてしまいました・・・
「・・・・・リ・・・ハーリー・・・・・ハーリー君・・起きて」
「う〜〜〜ん・・え?か、艦長!?」
「どどどど、どうしてここに!?」
混乱してしまっているハーリー
「今日はバレンタインだから、私が作ったチョコあげる」
と、ルリからハーリーにチョコが渡される、しかも手作り
「私、ハーリー君のこと好きだから・・」
「か、艦長〜〜〜」
と叫び、抱きついた所で目が覚めるハーリー
「あ、あれ?艦長は?チョコは?」
数秒で意識がはっきりし夢だと気づく
「そ、そうだよな〜夢だよな〜」
がっかりした面持ちでベットから降りる、しかし、枕元になにかが
「あれ?これなんだろ?」
それには手紙がついていた、手紙には
「ハーリー君へ、いつもご苦労様、私が作ったチョコレートです。よかったら食べてください ホシノ・ルリ」
と書いてあった
「あ、あ、あ〜〜やった〜〜〜艦長からのチョコだ〜〜夢じゃなかった〜〜〜〜!!!」
ハーリー君の喜びはナデシコ艦内中に響き渡りました
よかったね、ハーリー君
余談ですがルリからのチョコはみんな貰ったらしい・・・・
要するに義理ですね
ルリ「バカ」
END